<ドジョウ>悲劇。ドジョは寄生虫によりダメージを受けた!!

ドジョウ

さて、この写真を見て欲しい。何か違和感に気づくだろうか?

まあ、そこまで興味のない他人のドジョウの写真を見ても何も分からないと思うが、実は以前の写真と比較すると大きな違いがあるのだ。

この写真の左側にいるドジョウが、上の写真と同じドジョウである。名前はドジョ。女の子だ。

見比べてみると、いろいろ変わっているかと思うが、大きな違いは、「口の下のニキビのようなイボの有無」である。なんと、ドジョから、イボがなくなったのである。

このイボについては、以前記事にしたことがある。

このイボは、実は寄生虫なのだ。

クリノストマム症という病気で、貝を1次宿主とする寄生虫が、貝から出てきて、セルカリアの状態から、2次宿主である魚類に寄生する。そこで、被嚢してメタセルカリアになるらしい。

基本的には、宿主を殺さずに共生し、3次宿主となる哺乳類に捕食されるのを待つ寄生虫であるようだ。

可哀想なドジョには、左目の横に1つ、顎のあたりに1つと、2つのイボがあった。寄生虫のせいかよく分からないが、同居している他ドジョウ(モグリン)と比較すると、どんくさいドジョウであった。どんくさいものの、普通に生きているので、このまま寄生虫とともに生涯を終えるのだろうと信じて疑わなかった。

しかし!!

ドジョのドジョウ人生において試練が訪れたのだ。それは、寄生虫の脱嚢だった……。

ドジョのこれまで

さて、本題に入る前にドジョのこれまでについて記載しよう。

2022年1月:ホームセンターから購入。まあまあの大きさ。

2022年2月:同居していたカメに、尾びれを喰われているのを発見。気の毒に思い、別水槽へ移動。

2022年12月:ヒーターの火傷が原因か、水カビ病を発症。死にそうになる。

ということで、なかなか波乱万丈なドジョウ人生を送っている。そのうえ、寄生虫にも寄生されており、気の毒なドジョウである(カメの餌として購入した飼い主が言える台詞ではないが……)。

正月明け

正月、カメ美は実家に帰省していた。3泊の予定だった。家を出る前に、ドジョウ水槽とカメ水槽の水替えをし、フィルター掃除をし、室温が下がりすぎないように、エアコンのタイマーを設定し、万全の状態で家を後にした。

3泊4日後、はやる気持ちで実家を離れ、我が家に帰宅した。

カメ美
カメ美

カメはOK。元気。

モグリンも金魚OK。ドジョが何かおかしい……?

ドジョウ達に餌を与えるも、ドジョの反応がやや鈍い。モグリンにたまに口のあたりを突かれてもいる。餌を食べてはいるものの、いつものように砂をもぐもぐしない。

カメ美
カメ美

ドジョ、なんか変?こんな顔だったっけ?

よくよく観察していると、ドジョの顎のあたりが赤くなっているのを発見!!

なんと、寄生虫が脱嚢していたのだ!!

寄生虫の脱嚢~発見1日目~

痛々しすぎるドジョ。早速隔離した。

この寄生虫は、筋肉層に寄生するようだ。結構、深い場所から出てきているので、大きな穴が空いて、真っ赤になっている。

ドジョは、時折力なく泳いでいる。餌も食べたので、まだ死ぬ感じではないが、かなり弱っている。

寄生虫に皮膚を食い破られているので、感染症が心配だ。グリーンFゴールド顆粒を少しずつ加え、規定量で薬浴を開始した。


動物用医薬品 グリーンFゴールド 顆粒 2gx3包 (日本動物薬品株式会社)

気休めかもしれないが、粘膜保護剤もいれておいた。


ヒカリ (Hikari) プロテクトX 500ミリリットル (x 1)

寄生虫の脱嚢~発見2日目~

抗生剤を投入してから2日目。

ドジョの再生力は凄まじく、出血はほぼ収まり、穴もふさがってきていた。

患部は回復しているものの、ドジョは元気がなかった。背びれはしぼみ、水面にこんな感じで浮いていることもあった。少し、死にそうに見えた。

カメ美
カメ美

塩いれよ……。

負担を減らせれたらと、塩を時間をかけて0.3%になるように投入した。

寄生虫の脱嚢~発見3日目~

少しずつ回復が見えてきたが、まだしんどそうなドジョ。体を傾けていることが多い。

餌をあげてみたら、元気に食べていた。

寄生虫の脱嚢~発見6日目~

だいぶ回復してきた。

身体はまっすぐになり、目に力も出てきた。ちなみに、左目の横の寄生虫は変わりなく存在している。

患部は回復し、赤みもない。

もう大丈夫そうなので、薬浴と塩浴を徐々にやめていこう。

寄生虫の脱嚢~発見9日目~

回復!!

もう大丈夫そうだ。塩と薬が完全に抜けて、大丈夫そうになれば本水槽に戻そうと思う。それまでは隔離水槽で我慢してもらおう。

まとめ

ドジョから寄生虫が脱嚢した。皮膚を食い破って出てきたので、かなりダメージを受けたドジョ。驚異の回復力により、一命をとりとめた。

カメ美
カメ美

その回復力に感動しました。本当に、よく頑張ったドジョウです。

疑問

回復したドジョウに安心したが、寄生虫がなぜ脱嚢したのかは、分からない。

急な昇温や、薬によって脱嚢することがあるようだが、ドジョウ水槽はヒーターで22℃で管理しているし、(たぶん)停電などもなかった。何の影響で寄生虫が脱嚢したのか不明だ……。

苦しいながら、何とか予想してみると、

・地震(震度1~3)程度。

・パラクリアという餌の影響

・寄生部位に怪我をして寄生虫が出て行った

くらいしか思い浮かばない……。何故脱嚢したのか分からないため、左目の横の寄生虫もいつ出ていくのか不安である……。今度脱嚢したら、ドジョは死んでしまうかもしれない……。

脱嚢した寄生虫がどうなったのかもよく分からない。死んでいたらいいが、別のドジョウや金魚に寄生していたらどうしよう……?

カメ美
カメ美

不安はありますが、現状できることはないので経過観察しておきます。

本当に、何故脱嚢したのでしょうか……?

地震が一番あり得るでしょうか……?

コメント

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