カメ夫の会社ですが、海外の取引先も多いです。そのため、公文書や私文書を領事認証を取得してくれという依頼がきます。
領事認証って?
普通の生活していると聞かないよね。
薬事ってわけではないのですが、知識としては面白いのでどういうものなのかを今日は書いていこうと思います。
カメ美に生活カテゴリしかかかないね。と言われたから書いているわけではありません。
公文書の領事認証について
領事認証ですが、何のために存在するかというと外国の書類提出先がその真偽を確認するためにあります。
正直、日本語で書いてある書類もあるし、日本の書類を海外の人はちゃんとした書類かわからないよね。
公文書の場合、領事認証を受けるには下記の2つのステップが必要です。
1.外務省の公印確認を受ける。
2.書類の提出先国の領事館で領事認証を受ける。
1についての詳しいやり方は外務省のHPに書いてあります。結構分かりやすく書いており、見ながらやれば問題なく対応できると思います。当ブログで紹介している内容もより詳しく書いてありますので、そちらも参照してください。
そして、重要な点ですが外務省の公印確認は郵送で対応可能です。
続いて、2ですが各領事館によって手続きの方法が異なります。そのため、各領事館のHPまでいって、手続きのやり方や必要書類を確認しなければ駄目で、結構わかりにくいです。
また、結構な確率で郵送対応していません!
え、郵送対応してくれないの!
そうなんよね。
領事認証してくれる場所って大抵大阪か、東京にしかないから田舎にしか事業所がないととても困るんよね。急ぎだったらそのためだけに出張しなければいけない場合もあるんよね。
ここまで書くと領事認証って少し面倒くさいなと思われる方がいると思いますが、より簡便なアポスティーユというものがありますので続いてそれを紹介したいと思います。
※領事認証は面倒くさいですが、慣れてくるとそこまで手間はかかりません。
アポスティーユについて
外務省のHPによると、アポスティーユとは「「外国公文書の認証を不要とする条約(略称:認証不要条約)」(1961年10月5日のハーグ条約)に基づく付箋(=アポスティーユ)による外務省の証明のことです。」となっています。
出典:外務省HP https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/page22_000548.html
まあ、簡単に言うと国によって領事認証の手続き違うと面倒くさいから、条約に加盟してる国はアポスティーユとっていればOKにしようかみたいなものです。
なんと、外務省でこのアポスティーユの申請のみをすれば、上述した領事認証の手続きは行わなくてもよくなります。手続き自体も外務省のHPに記載されており、分かりやすいです。
そして、なんといっても郵送OKです。
ここ、田舎暮らしにとっては大事です。
ただ、アポスティーユに関してはハーグ条約に加盟している国しか有効でありません。加盟国は外務省のHPで確認できます。結構な国が加盟しており、欧州は日本ではあまり聞いたことがない国も加盟しています。
ちなみに、カメ夫ですがこの手続きで初めてモルドバという国を知りました。
こんだけ加盟していたら、ほとんどアポスティーユで大丈夫じゃないかと思うんですが、2020/5/7現在で中国や台湾は加盟していないので、意外と領事認証しないといけなくなる時が多いんですよね。
※ハーグ条約に加盟していても、アポスティーユで対応不可という場合もありますので書類提出先への確認はちゃんとしましょう。
私文書の場合
私文書の場合も基本的な流れは一緒です。ただ、各省庁などの公文書と違う点は、私文書を公証人に公証してもらうために今までの手続きの前に下記の手順が入ります。
1.公証役場で公証人による公証をもらう。
2. 公証人の所属法務局で公証人押印証明をもらう。
まあ、私文書なのでちゃんとした人に証明してもらい、その人は本当にちゃんとした人かの確認をしましょう。ってことですね。
私文書の場合、領事認証なら4ステップ、アポスティーユは3ステップになり少し面倒くさいですね。ただ、これを素早くやるための方法も用意されています。
それが、ワンストップサービスです。
なんと、東京都、神奈川県、大阪府の公証役場までもっていけば、外務省の公認確認、もしくはアポスティーユまで一気に取得できます。
次点で、埼玉、茨城、栃木、群馬、千葉、長野、新潟、静岡の8県の公証役場はワンストップまではいきませんが、公証人押印証明までは一気にやってくれます。
なので、最速で手続きをする方法は郵送よりもワンストップサービスをやっている公証役場に書類を持ち込むことです。手続きについては自分が持ち込もうとしている公証役場のHPを見てね。わからなかったら電話してもいいと思います。
仕方ないけど田舎不便すぎん。ステップ数が都会とぜんぜん違うな。
まとめ
まとめです。
- まず、書類提出先国を見てハーグ条約に加盟しているかチェック。
- ワンストップサービスが便利。
- 田舎は手続きには不便。
長くなりましたが、このお題はここまでになります。
カメ夫の知識の範囲内になりますので、実際にやる際は自分でも情報を確認してください。
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