最近、後発品メーカーが問題を起こしまくっており、ジェネリック医薬品の信用が落ちまくっています。
そのため、先発品をという患者さんが増えているようですが、昨今の事情では先発品が昔と全く同じ管理状況かというとそうでもない場合もあります。
長期収載品も承継される
先発品の中でも特許が切れたものを長期収載品と言います。
この長期収載品ですが、昔は後発品と比較して高い薬価を維持していましたが、2018年の薬価改定で状況によっては後発品と同じ水準まで引き下げられることになりました。
長期収載品ですが、今までは各メーカーの利益の元になっていましたが、この薬価改定で逆に利益がでないものになる可能性が高くなりました。
そのため、新薬メーカーは長期収載品の権利を別メーカーに承継するという動きがかなり加速しています。
長期収載品は、辞めたくてもなかなか辞められませんし、売れるうちに他のメーカーに売ってしまって新薬開発に注力しようという動きですね。
そのため、先発品でも承継によって製造販売メーカーが変わっていることがあります。
例えば、ガスターD錠(ファモチジン)は昔アステラス製薬が製販でしたが、今はLTLファーマに承継されています。
承継された品目ですが、基本的な製造方法は同じですが、品質管理体制は大手メーカーからその企業の管理体制に移行するわけです。
そのため、最近の不正の感じからいくと、長期収載品だから問題ないという感じではないわけです。
まあ、安定性の逸脱とかは昔からの品目なので少ないとは思いますが。
まとめ
後発品の問題が叫ばれている中、先発品だから昔と全く同じではないという理由を書いてみました。
まあ、製造方法同じという点は信用できますかね。
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