<薬事>武田コンシューマーヘルスケアはどこに売られる!?

薬事

武田コンシューマーヘルスケアと言えば、武田薬品工業㈱のOTC部門です。

具体的なブランドには、アリナミンベンザブロックなど日本人なら誰でも聞いたことがあるようなOTCを扱っているメーカーです。

武田薬品工業㈱ですが、アリナミンを売って成功して、そのお金で医療用医薬品の開発をして莫大な富を稼いだ会社です。

その創業の際のいわゆる看板の一つであるOTC部門を手放す選択をし、既に売却の最終入札まで言っていることにカメ夫は衝撃を受けています。

そもそも、なぜOTC部門を手放す選択肢をとったか?

一番の原因は、シャイアーという製薬企業を6兆円で購入したことによると言われています。

武田ですが、10数年前までは生活習慣病薬の収益で国内トップを突っ走っていましたが、最近は新薬がでず、他の製薬企業を買収してパイプラインを入手するという戦力を取っていました。

その終末点的な感じでシャイアーの買収をした武田なのですが、当時の武田の時価総額は、3兆円後半くらいでした。そのため、時価総額の2倍近い金額をだしてシャイアーを購入したことになります。

これだけで、武田がどれだけリスクをとったか、当座の資金繰りに困っているかがわかると思います。

そのため、現在は非中核事業(儲からない事業)の売却を進めており、その中にOTC事業も含まれているのが、今回の売却に繋がります。

OTC事業は儲からないの?

ここで、一般の人はあれだけ知名度があるのに儲からないの?と思うかも知れません。

OTCですが、他の業界と比べたら分かりませんが、医療用医薬品と比較するとそんなに儲かりません。

まず、儲からない理由は、広告費に莫大なお金がかかる点値段競争が激しい点です。

OTCを購入する人は、ほぼ知名度か、値段で選んでいると思います。そのため、広告は必須ですが、値段も下げなければいけないため、医療用医薬品と比較すると意外と儲からないです。

ただ、アリナミンやベンザブロックは既に十分な知名度があるので上記の理由なら儲かっているのではと思いますが、これについては儲かっていないわけではありません。

ただ、武田が目指している儲かっているの次元が違いすぎるというのが原因です。

武田コンシューマヘルスケアの最近の売り上げは約800億円です。通常なら、十分すぎるかもしれませんが、シャイアーの買収額は6兆円です。

そう、武田の儲かる目指す到達点と一般の人の儲かると思う点が全然違うのです。

ちなみに武田のOTC部門の目標売却額は4000億円を目指しているそうです。

売上高でも5年、実際の利益はぐんと低いので売却額が高すぎるのではと言われていますが、武田はそれだけキャッシュに困っているのでしょうね。

最終入札に残っているのはどこか?

実際にこの記事によると最終入札まで残っているのは「大正製薬」、「ブラックストーン」、「ベインキャピタル」、「CVCキャピタル・パートナーズ」です。

この中で製薬会社は大正製薬以外、外資の投資ファンドがメインの入札者です。

しかも、大正製薬は莫大な額を出して買収しても、アリナミンはリポビタンベンザブロックはパブロンと共食いになり、利益があがらないのではという見解もあり、最終的には手を引くのではという見解もあります。

そうすると、買収するのは外資系ファンドしか残らない可能性が高いです・・・・・・・。

カメ夫
カメ夫

武田は、最近外資出身の人が多かったといえ、OTC部門が完全に外資に売られるのは少し寂しいですね。

また、買収先が決まったらとりあげようと思いますが、カメ夫には寂しいニュースです。

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