昨日の話題は、曙ブレーキ工業㈱の検査不正ですね。
20年以上11万4千件に渡っていたそうです。
医薬品業界でも小林化工㈱の不正が問題になっており、自動車部品メーカーはカメ夫のいる業界とは異なる業界ですが、この問題について思うことを書きます。
カメ夫が本件について思うこと
曙ブレーキ工業㈱は、自動車のブレーキを製造している会社です。
元々、昨年から事業再建に取り組んでいる会社なので元からそんなに儲かっていなかったんでしょうね。
小林化工㈱の不正の記事の時にも書きましたが、日本のやり方で、製造業が利益をあげるのは構造的に難しくなっているのかと思います。
小林化工㈱の不正とはちょっと話が違うと思われるかもしれませんが、問題は似ているのかなとカメ夫は思います。
医薬品の世界は、法律やら省令で守るべきルールが各社大まかに決まっていて、その枠組みで各社ルールが決まっており、その規制が年々厳しくなっていることから利益を上げるのが難しくなっています。
一方、工業製品はISO等はありますが、要求事項を守っておけば、各社毎に独自のルールです。ただ、B to Bの企業の場合はその各社毎の取引先のルールに合わせて対応をしなければいけません。
そのため、取引先が増えると守らなければならないルールがどんどん増えていくイメージです。
なので、どんどん環境が厳しくなるという観点からは似ているのかなと思います。
日本っているかいらないかわからなければ、とりあえずやっておけと言う感じがあるので、本質的に不要な検査やルールの撤廃ってなかなか進まないんですよね。
まとめ
日本の製造業は、国際社会の環境になってから取り残されていっている感じですね。
以前から、言われてはいますが、製造するだけではなく、高付加価値の製品を生み出している企業のみが生き延びていきそうです。
不正を仕方ないとは思っていませんが、日本の産業構造自体をどうにかしないと中々問題はなくならないだろうなと思います。
コメント