武田薬品工業㈱の大衆薬分野を担う武田コンシューマヘルスケア㈱が売却され、売却先が決まったことは下記の記事で書きました。
武田の大衆薬と言えば、創業の礎になったアリナミンやベンザブロックなど有名なブランドがたくさんあります。
最終的な買収先は、外資のブラックストーン・グループに決定したのですが、今回買収後の新会社名が決まったとのニュースが出ていました。
その名も、アリナミン製薬です。
社名「アリナミン製薬」に 武田が売却の大衆薬 知名度生かす - 日本経済新聞
武田薬品工業が米投資ファンドに売却する大衆薬子会社、武田コンシューマーヘルスケア(東京・千代田)について、売却後の新社名が「アリナミン製薬」となる見通しが1日分かった。主力商品であるビタミン剤「アリナミン」の名を冠することで知名度やブランド...
OTCのブランドイメージについて
医薬品業界にいる人は知っていると思いますが、OTC医薬品の経費の中で広告費というのはかなり大きな割合を占めます。
医療用医薬品と違い、特許切れになっているものがほとんどなので、誰でも同じものを製造することは理論的には可能です。
基本的に、OTCを選択する上で、細かな薬効で選んでいる人は少ないと思いますので、下記の2択だと思います
- 売っている製品で一番安い製品
- 聞いたことがある製品
ただ、安さを追求すると泥沼にはまるので、大手はブランドを追い求めます。
アリナミンというブランドは一般の認知度も高いので、その認知度を利用するため、今回アリナミン製薬という社名にしたのだと思われます。
武田の名前は使えませんしね。
社員はどう思うのか?
実際、社員がどう思っているか本当のところはわかりませんので、カメ夫のイメージの話になります。
今まで、武田コンシューマヘルスケア㈱の○○○ですと名刺を渡していたのが、アリナミン製薬の○○○です。と渡すのはカメ夫だったら少し嫌です。
OTCではブランドイメージが大事だとわかっていても、やっぱりなと思ってしまいます。
まあ、買収とはそんなものだと言われたらそんなものですが。
まとめ
最近、製薬業界もいろいろな再編があり、カメ夫としても戸惑っています。
社会の変化についていかなければ、取り残されるということなのですが、中々ついていくのは大変そうです...。
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