今日、日刊薬業を見ていたら、遂にかというニュースが出ていました。

月内にも、共和薬品工業(株)が第二種製販10日程度・三田工場約1カ月で調整だそうです。
100品目以上の出荷調整をしていたため、遂にかという感じです。

共和薬品工業のジェネリックブランドは「アメル」です。共和薬品工業の名前を聞いたことはなくても「アメル」は聞いたことがあると思います。
波乱万丈の共和薬品工業(株)
共和薬品工業(株)ですが、元々内資でしたが、2008年にインドのルピン社の完全子会社になります。
その後、ルピン社は2019年にファンドのユニゾンキャピタルに共和薬品工業(株)を約570億円で売却して、今に至ります。

カメ夫が見ても、波乱万丈さがわかるので、内部にいる人はもっとだったんだろうなと思います。
カメ夫の実感として、基本的に医薬品会社と投資会社の組み合わせは良くないと思います。
小林化工㈱の親会社もオリックスでしたし、やはり経営トップにもある程度GxPの知識がないと継続的改善が上手くいかず、現場への負荷だけがかかり破綻するイメージがあります。
まあ、長生堂製薬(株)の場合は、親会社は日本調剤(株)なので一概には言えないかもしれません。
立て直すのは難しいだろうなと思います。
小林化工(株)も最終的に沢井製薬(株)に工場を売却しましたが、一度業務停止命令を受けたら立て直すのは難しいだろうなと思います。
まず、患者や医療機関から敬遠されることもそうですが、現場の改善がかなり至難の業です。
現職の人だけで立て直せるのなら、そこまでの状態に陥っていないでしょうし、その状態の会社が求人を出しても中途がくるとは思えません。
どちらかというと、辞める人の方が増えるでしょうし。
まとめ
共和薬品工業(株)に限らず。ジェネリックで品目抱えているところや委受託メインのところは今後も厳しいのだろうなと思います。

カメ夫が知っているところでも、工場稼働率が常に100%超えているという話を聞いたことがありますし。
たまに、その製剤の生産量が前年比80%なのだから、出荷調整をかけるのは、出し惜しみだと言っている人がいますが、それは違います。
同じラインで複数の製品を作っているので、そのラインの特定の製剤の需給がひっ迫すれば、そのラインの他の製剤の生産量も影響を受けますし、フル稼働のためにそのラインの特定の製剤の製造で異常が出れば、もれなく、そのラインの他の製剤の生産量も影響を受けます。
まあ、違反を繰り返しているメーカーを擁護するわけではないですが、どこもかなり疲弊していろんなところに手が回らないというのが実態かと思います。

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