今年のノーベル化学賞は、ゲノム編集関連の技術であるクリスパーキャス9が受賞しました。
この技術ですが、カメ夫が博士課程の際に話題になっていた技術でそれが受賞かと思うと少し感慨深いものがあります。
カメ夫は、てっきり医学生理学賞をとると思っていたので、その点では意外でしたが受賞自体は意外ではありませんでした。
クリスパーキャス9とは?
細かな技術の話は他にもたくさんありますし、難しい話になるので、ざっくりと説明すると
凄く簡単に、素早く遺伝子改変する技術になります。
今までも遺伝子改変技術はたくさんありましたが、この技術は簡単さと迅速さで大変優位な技術です。
どんなことができるのか?
簡単に素早く遺伝子改変ができると言われてもそれがどんな役に立つか分からないという人が多いと思います。
もう少しかみ砕いて言うと遺伝子改変生物を簡単に創れるという技術です。
要は、品種改良しなければいけない植物を簡単に生み出せたり、病気の疾患モデルマウスを今までより簡単に創れたりします。
特に疾患モデルマウスを今までより簡単に創れるというのは革新的でした。
疾患モデルマウスは創るのに大変な費用と時間が掛かっていたのがこの技術の登場により、費用と時間が抑えられることになりました。
そのため、今まで一部の研究者しか持てなかった疾患モデルマウスなどを持てる人が増え、間接的に研究のすそ野が広がった面もあります。
まとめ
このようにクリスパーキャス9はかなり研究のすそ野を広げる凄い技術です。
ただ、遺伝子改変技術が簡単にできるということは倫理的な問題もあります。
そのため、今の課題は倫理面と素早い実用化のバランスをとるということですが、これが中々難しい課題であるのは事実です。

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