少し前に、ミシニの禿げの記事を書きました。恐らく、この禿げの原因はカメの自傷行為です。
その後、禿げは改善してきたのですが、自傷行為はやめてもらいたいと一冊の本を購入しました。
人間と動物の病気を一緒にみる
人間と動物の病気を一緒にみる : 医療を変える汎動物学の発想
医療関係者はもちろん、動物に興味がある人にお勧めします。
動物も麻薬中毒になることや、動物も様々なセックスをするなど、興味深い話がたくさん載っています。
動物の自傷行為の原因は
いろいろと面白い話が載っていますが、カメ美のお目当ての話は、動物の自傷行為です。この話を読むために購入しました。
要約すると、自傷行為の最も一般的な要因は、ストレス・孤独・退屈でした。
カメは群れでくらす動物ではないので、孤独は原因ではないでしょう。そうすると、残る要因は、ストレス・退屈 です。
ストレスとして思い当たる要因があるとすれば、水深です。少し前まで水深を少し深くとっていたので、息継ぎが大変そうでした。
それ以上に問題になりそうなのは、「退屈」です。ミシニを飼育している水槽はそう大きくなく、餌も定期的に与えており、同居する生物もいません。餌を定期的に与えられるので餌を求めて運動する必要はなく、同居生物がいないので、危険を感じることもありません(大きい音や、人間の急な動作には怯えていますが)。
食っちゃ寝生活なので、もしかすると退屈なのでは……。
環境エンリッチメント
退屈を改善させるにはどうしたらいか。それを考えるにあたり、「環境エンリッチメント」という言葉があります。自然界で行われている行動を少しでも飼育動物が行えるようにすることで、動物の心理的・肉体的幸福度を高めるものだそうです。
動物園にいくと、猿がおもちゃの中から、木の棒を使って餌を取り出していたりしますよね。皿に餌をおくのではなく、丸太の中に隠したり。
そういうような工夫をすることで、できるだけ自然界の状況に近づけているそうです。そうすることで常同行動(同じ行動を繰り返すこと:ずっと同じ場所を行き帰している熊とか、みますよね……)を防ぐことができるそうです。
カメ水槽の環境エンリッチメント
ミシニ水槽を自然環境に近づけるとしたら、
- 底に砂利や泥をしく
- 餌を隠す
- 生餌を与える
- 入り組んだ地形にする
- 土で陸地をつくる
でしょうか。
ミシニは泥底が好きだと思うのですが、砂利や土をしくのは掃除が大変ですし、砂利を飲み込んで詰まったという話も聞くので、砂利は無しで。土で陸地をつくるのも、同じ理由でパスします。
生餌はぼちぼち与えたいところです。カメも大きくなってきたので、小さい貝を買ってこようと思います。
一番やりやすそうなのは、「餌を隠す」です。これを実施したいと思います。
まずは、浮島の上に餌を置いてみます。
まとめ
出来る範囲で工夫して、カメの環境をよくしたいです。
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